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家族の健康を守る健康住宅(1)~花粉症をやわらげる住宅を考える~

こんにちは!愛知県西尾市のイトー工務店 代表の伊藤明です。
このカテゴリーでは、ご家族の健康を守るエコ住宅について考えていきます。

まず、エコ住宅とは何なのか?という部分からお話ししなければなりません。

エコ住宅とは、断熱性能と気密性能を高めて、光熱費を安くしながら快適に過ごせる住宅のことを言います。
では、このエコ住宅が別名『健康住宅』と呼ばれるのは何故でしょうか?
それは、5つの健康被害から家族を守ることができる可能性が高いと考えられているからです。

1.花粉症対策

2.ヒートショック対策

3.熱中症対策

4.インフルエンザなどのウイルス対策

5.カビからくるアレルギー対策

今日はこの中でも春先の季節から多くの人を悩ませている(私も悩まされている)花粉症対策について
お伝えしていこうとおもいます。

花粉がお家の中に入ってくる3パターン

私も花粉症持ちですが、春先の時期と、梅雨が終わる頃からだいたい11月くらいまで花粉症が続きます。
本当に花粉なんてなければいいのに、そんな風に考えることもあるくらいどちらかといえば重症患者です。

できることなら、家の中にいる時くらい、花粉に悩まされることのない生活を送りたい…。

そんな風に思うことが多々あります。

では、家の中にはどうやって花粉が入ってくるのでしょうか?
まずは、そこから考えていかなければいけませんよね。
花粉がお家の中に入ってくる経路として考えられる可能性は三つほどあります。


1.窓を開けた時

まず一つが、窓を開けた時です。
これはもうどうして入ってくるかを聞く必要もないくらい当然、花粉が入ってくる経路です。
だから花粉症の方は、窓を開けることあまりなさいません。
花粉症の方ほど家を注文住宅で計画するときには、窓を開けなくても良いように間取りの計画をしたりします。
花粉症の方には、窓の開け閉めはある意味、死活問題です!

2.衣類にくっついて外から持ってくる

二つ目が外から持ってくるという場合です。
特に衣類についた花粉を家の中に持ってくると、
ひどい花粉症の方はその人が入ってくるだけで目がしょぼしょぼしてきたり、
くしゃみを連発したりすることになります。(私もそんな感じです)
こういう時は、例えば玄関にコートクロークなど作ることで、
家の中に花粉を持ち込む不安を解消します。

ですので、花粉症の方は、ご自分の問題を解消できるように
注文住宅で対応することが大切ではないかと考えています。

3.換気扇や給気口からの侵入

三つ目として考えられるのが、換気扇や給気口からの花粉の入り込みです 。
ここは意外と見落としがちです。今では24時間換気法というものが制定されていて、
2時間で家の中全体の空気を入れ替えなければいけないという計算のもとで換気計画がなされています。

この換気の方法ですが、戸建ての住宅でよく使われるのか
一種換気というものと、三種換気というものがあります。

先に三種換気というものからご説明しますが、
これはトイレや浴室、またはキッチンの換気扇を使用して空気を強制的に排気していき、
各部屋に設置された壁の自然給気口というものから、
家の中に空気を取り込み空気を循環させていくという方法です。

この方法だと、この自然給気口には大体の製品に
花粉除去や PM 2.5などを除去するためのフィルターはついていませんので、
花粉が入りたい放題で花粉症の人には最悪の換気方法になってしまいます。
ホームセンターなどで別で特殊なフィルターを買って装着するぐらいしなければ花粉対策ができません

一種換気を選んで花粉症をカット!

一種換気とは、給気も排気も機械で行い、計画的に家の中の換気をすることができるようなシステムです。
また、この一種換気を使用する場合は、
家の中の室温に対しても効果があるので、おすすめです。

そのおすすめの理由というのが、
換気のシステムの中に熱交換器と言う仕組みが内蔵されていて、
例えば冬場の寒い時期に外気の冷たい空気が家の中に入ってくる際、
この熱交換器という仕組みの中で、
家の中の排気するはずの暖かい空気と、外から入ってくる冷たい空気とで熱交換し、
冷たい空気に、暖かい空気の温度を混ぜて、
多少暖められた状態で家の中に給気をすることができます。
(温度のみの交換になるので、空気は外から入ってくる新鮮な空気です)

この一種換気の機器には、あらかじめ花粉対策として、
給気をするための換気部分に、花粉や PM 2.5を除去するフィルターが
備え付けられている
ので(フィルター交換は必要ですが)、
家の中に換気を通じて花粉が入ってくるのを防いでくれます。

第四の花粉侵入経路も...

主にこの三つが、花粉が家に入ってくる原因と言われておりますが、
実はもう一つ花粉の入ってくる場所があるのです。
その第四の侵入経路というのが、家の隙間です。
気密性能と言って、数値で表すこともできます。

これはどういうことかというと、
家には気密の事を考えずに、一般的な作り方をすると
大体はがき4枚分以上の隙間が空いていると言われます。
はがき4枚分、窓が常に開いているというような状態だと思ってください。

この隙間には、フィルターなど一切ありませんし、
開けっぱなしの状態ということですから、
花粉が入ってきたい放題です。
なので、いくら窓を開けない生活をしていても、
いくら玄関で花粉を落としてきたとしても、
常に家の隙間から花粉が入ってくるとしたら、
この家の隙間が原因で花粉症が和らがないことになっています。


この家の隙間は、通常 C 値(しーち)と言われ、
気密測定というものを行い、家の隙間を数値化して計測することができます。
もしも花粉症がひどいという方がいらっしゃれば、
家を建てる際この C 値に気を使って家を建てられることをお勧めします。


エコ住宅の気密性能と換気性能

エコ住宅として、販売されている住宅であれば、
おそらくどの住宅も性能値としては、基準をクリアしているとは思いますが、
まず家の隙間を値化した C 値は0.5以下を基準
イトー工務店での過去の計測では0.1から0.3以下という数字が出ています)として考えて下さい。

この数値は具体的に言うと、先ほど一般的な住宅は、
ハガキ4枚以上の隙間とお伝えしたと思いますが、
その隙間が、消しゴム3つ分くらいにまで隙間が減ることを指します。

こうすることで家の隙間がなくなってくれば花粉が入ってこないということと、
 冬場の温めた空気は夏場の涼しくなっている室内の空気が外に漏れて行かないという効果があります。

次に使っている換気システムですが、
第一種換気というものを採用し熱交換90%と言う優秀な器具を採用しています。
 そしてこの一種換気の機械には高性能なフィルターが付いてい、
て花粉やPM 2.5をしっかりと除去してくれる役割を行なってくれます。

そして装備されている窓も、気密性を高めた樹脂窓を使っているため、
窓の密封性も上がり花粉の入り込みを少しでも減らす働きをしてくれます。

一種換気の中でも特徴的なダクトレスの換気器具

気密測定をしっかり行っておくと後から報告書が届きます

花粉対策は注文住宅で対策をすると良い!

また、家のすき間や換気の種類の選定がしっかりとされた住宅であれば、
基本的な方法としてあげさせていただいた2番目、
玄関にコートクロークをもってくるのは、花粉症対策としては、かなり有効です。

注文住宅の住宅会社を選べば、間取りを考えていく際に、
花粉症が辛いという事をプランナーさんに伝えて、
リビングに入る前特に玄関のあたりでコートクロークなどを設け、
リビングまで花粉を持ち込まないということをプランニングすることをお勧めします。

今回のまとめ

いかがでしたか?
もしも今、花粉症で悩んでいるかたがいらっしゃったら、
同じ花粉に悩まされている者として、ほっておけません。

ただ単にフィルターを後付けでつけるような換気器具をつけたり、
花粉吸着のカーテンなどを付けたりするのではなく、
根本的なお家の隙間や、換気の器具などをしっかり考え、
家に入ってくる前に、どうやって花粉を入れない対策がとれるか?が大切です。

具体的に、実際に花粉症で悩んでいる私のような建築に携わる者に、
しっかりとご相談いただき、器具選定から間取りの考え方まで、
ご理解いただくことが良いのではないでしょうか。

もしも、花粉症に悩む私が実際にプランニングした、
エコ住宅を見てみたい体感してみたいという方は、
こちらからご予約ください。

期間限定にはなりますが、モデルハウスとしてエコ住宅を公開しています。 
長文読んでいただき、ありがとうございました。

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