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エコ住宅に必要な7つのポイント #1

本当に快適な高気密高断熱住宅を建てる為に!

今、世の中で「高気密高断熱」と言われる建物は本当にたくさんあります。

高気密高断熱住宅とは、建物の気密性が高く断熱性能も高い住宅を指します。

夏涼しくて、冬暖かいというキャッチコピーが、この高気密高断熱の代名詞のように使われていますが、一口に高気密高断熱といっても、どれくらいの性能をもっていれば高気密高断熱と言えるのでしょうか?


実は、ここに厳密な定義はありません。


国の定めた断熱性能を温熱等級と呼びますが、温熱等級1~4のランクで、既に最高等級の4が日本では義務化されてようとしています。性能を表す数値自体は、温熱等級4よりも高い数値で住宅を建てている建築会社は、イトー工務店も含めてたくさんあるのですが、温熱性能等級は4以上が存在しないので、国の基準値で見るとすべて横並びとなってしまっているのが現状です。

こうなると、等級ではなく数値の高い低いで判断するしかありません。


また、気密性能においても、「この数値以上だったら高気密です」という明確な気密の基準が存在していないのが本当の所です。多くの実務者が「気密性能は最低でも〇〇以下にしないといけませんね。」とブログやメルマガ、Youtubeで発信しているのをよく目にしますが、どれを信じていいのか悩んでしまうかたもいらっしゃいます。特に最近はYoutubeで情報を入手される方が増えて、情報迷子になっている方をよくお見受けします。


しかも、気密性能を計測する気密検査は国の定める建築の義務ではないので、ハウスメーカーの中にはモデルハウスなど計測するための建物だけ丁寧に施工し、その建物だけを気密測定をして、それを「弊社は気密性能はこれくらいの数値です」と言ってしまって、全棟計測していなくても声を大にして自社の気密を語れてしまうのです。

まさに「言ったもん勝ち」な状態です。


しかし、中には、高気密高断熱と言われている住宅なのに、高気密高断熱住宅仕様になっていない一般的な住宅よりも冬場は寒く、夏場は暑かったりしてしまうケースも実はあります。

逆に、一年間を通して、本当に光熱費も削減できて、室内の温度も快適な本当の意味での高気密高断熱住宅ももちろんあります。


同じ「高気密高断熱」と呼ばれる住宅なのにいったい何が違うのでしょうか?


実はこの違いは、非常にシンプルです。

光熱費が高くて、寒い、暑い住宅は、断熱性能にだけ特にこだわっている住宅です。

現在では断熱の性能をUA値という数値で高性能かどうかを判断をしますが、このUA値にだけとにかくこだわってばかりの住宅では、下手をすると光熱費が高く、暑くて寒い住宅になる可能性をもっています。

最近は2021年4月の温熱と省エネの説明義務化が施行された影響もあって、CMなどで「弊社の建物のUA値は〇〇です」と言う建築会社やハウスメーカーがとても増えました。とにかく断熱性能が高い住宅を建てることがステータスになりつつあります。

車を購入する時に、燃費性能を確認するかのように、住宅を購入する時にUA値の確認というのが、おそらく今後の時代のながれになってくるでしょう。しかし、車の燃費性能を確認するのと同じようにUA値のみ気を取られてしまっていると、決して光熱費が安く快適な住宅が建てられるというわけではないのです。

UA値の性能を良くする…、そだけではエコ住宅はできません。


逆に、光熱費が安くて、年中快適な生活を送れる住宅は、断熱性能を含めて7つのポイントを重視している住宅です。

今回からお伝えしていく7つのポイントをバランスよく満たしていくことが、建築コストも高すぎず、光熱費は安くなり、そして夏も冬も本当に快適な暮らしを送る大切なポイントになっていきます。

まさに、高気密高断熱住宅は家の中の電気代を大幅に削減して家計を助けるエコノミ―と、発電量を抑える事で国の推し進めるCO2排出量削減にも大きく貢献し、環境を助けるエコロジー2つのエコを備えた「エコ住宅」なのです。

ここでは、断熱性能を含めて、エコ住宅の7つの重要なポイントとして、これから快適で光熱費の安い住宅を目指しているという方へ情報提供をしていきます。

愛知県西三河エリアの位置付け

温熱(断熱)を語る際に、まず知っておいていただきたいことがあります。

国の定めた基準によって、日本を北から南まで8つの温熱エリアで区切られています。

北の北海道から1地域がはじまり、北海道の南部を2地域、東北地方を3地域、長野などの内陸で標高が高い地域を4地域、太平洋から少し中に入った山梨県や岐阜、または北陸地方など日本海側を5地域として、この愛知県西尾市を含めた西三河は6地域と呼ばれ、東京や大阪など太平洋に面した地域のエリアに含まれます。(7地域が高知県や宮崎県、鹿児島県などのより温暖な地域で8地域が沖縄県)

この6地域というエリアでは、どんなことを気をつけて断熱を考えていけばよいのでしょうか?

そのことに基づいて高気密高断熱住宅を考えていきたいと思います。

この6地域だからこそ押さえておかなければならないエコ住宅の7つのポイントがこちらです。

①断熱  ②気密  ③日射取得  ④日射遮蔽  ⑤湿度  ⑥結露  ⑦換気

この7つのポイントを押さえた家づくりをすることで、安心安全で、快適な住心地を長く長く実現していただけることと思います。

また、断熱性能をとにかく高めていくということは、それ自体は素晴らしい事だとおもうのですが、住宅の価格はどんどん上がっていってしまいます。

この7つのポイントの中には、特別にお金をつぎ込まなくても人の知恵でクリアできる部分もおおくありますから、高気密高断熱を子育て世代の方が買えるくらいの建築コストで実現することも可能になってきます。

次回からは、具体的に1項目ずつ解説を加えていきたいと思いますので、是非ご覧ください。

次の記事を見る方はこちら

エコ住宅に必要な7つのポイント #2 断熱を考えるpart1

エコ住宅に必要な7つのポイント #3 断熱を考えるpart2窓編〜

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